「アフター・ラフター/パラモア」
まるで80年代のよう!
ポップさが前面に出た超大作!
音楽講師の「クオリー」が、
アーティストを目指す全ての人に
是非聴いて欲しい「名盤アルバム」を
解説します。
そもそも名盤とは・・・
名盤というものは、
良質なアルバム作品の事。
名盤を聴くことで感性も養われます。
感性と名盤については、「感性の磨き方、名盤について」を読んでみてください!
今回紹介するのは、
「After Laughter
/Paramore(2017)」
アーティスト紹介
Paramore(パラモア)
◎2005年デビュー。
◎アメリカ、テネシー州出身のロックバンド。
◎ニルバーナの流れを汲むオルタナティヴ・ロックに分類され、パンクの要素も強いです。
重く激しいサウンドと独特なファッションで注目される。
※オルタナティヴ・ロック
…アンダーグラウンドの精神を持つジャンル
同世代のアヴリル・ラヴィーンと大きく分けて同じカテゴリーです。
アヴリル・ラヴィーンをもっと激しくさせたバンドとイメージしてもらえるといいと思います。
アルバム紹介
下記の3つのポイントに絞って解説します。
- アルバムの特徴とジャンル
- 時代背景
- 名盤と言える理由
1.アルバムの特徴とジャンル
2017年発売、4年ぶり、5枚目のアルバム。
先述した通り、今までのアルバムは激しめのサウンドが特徴的でしたが、今回のこのアルバムは、一言で言うなら「ポップ」。
キャッチーで聴きやすい!
主要ジャンルで分けると、
「ポップス」です。
80年代を彷彿とさせるサウンド感で、非常にメロディアス!
1曲目から「うわ~、良い!」ってなったのを覚えています。
面白いのは、メロディとサウンド感,歌詞の対比。
メロディは、ハキハキと躍動感があるのに対しサウンド感と歌詞は暗さを帯びている。
タイトルを見ると面白いことに気づきます。
「Hard Times」、「Fake Happy」、「Forgiveness」と
ネガティブなワード。
サウンド感はというとめちゃくちゃ暗い訳ではないですが、
浮遊した暗さが全体を通して漂っています。
これは、”ヘイリー・ウィリアム”(vo)自身の心情をよりリアルに表している様に思います。
精神的に不安定な性格にメンバーの脱退。
前作から4年の月日を経て彼女自身が
精神状態と向き合い、1歩ずつ前を向いて辿り着いた新たな境地。
そんな「人間模様」が前面に出ている
リアルなアルバムです。
そう考えるとアルバムジャケットは絶妙で
色使いはまさにアルバムのテーマカラーです。
また、ヘイリー・ウィリアムの幅広いヴォーカルが光ります!
激しく歌うのは、スタイル的にお手の物ですが、何と言ってもバラード。
彼女はしっかり歌い分けできており、しっとりと聴かせてくれます。
彼女の心情を素朴に歌う歌声は、自然と受け手が共感し心が震えるでしょう。
曲のバリエーションも多彩!
ポップさを軸に、様々なメロディアスなメロディを聴かせてくれます。
2.時代背景


アルバム発表時の音楽シーンと比較したいと思います。
2017年の音楽シーンで流行っていた洋楽といえば、
・Shape of You/Ed Sheeran
・Something Just Like This
/The Chainsmokers & Coldplay
・La La Land/Various Artists
・Dirty Work/Austin Mahone
(ブルゾンチエミでお馴染みになりましたね)
懐かしいですね!
Shape of You/Ed Sheeran
Something Just Like This
/The Chainsmokers & Coldplay
この2曲だけでもこの年代を象徴しています!
HIP HOPの要素がポップスにもより自然に
取り込まれ楽曲の幅を広めました。
サウンドだけで聴かせる斬新な作り方。
今までになかった曲作りのパターンでした。
次世代の曲作りで自由度がさらに広がった。
新たな転換期を思わせるそんな年代でした。
そんな中発表されたパラモアの本作は、
時代と逆行している様に一見映ります。
しかし、パラモアが歩んできた軌跡を考えれば、間違いなく進化です。
流行りの楽曲政策とは一線を画した、
アンダーグラウンドの精神はそのままに、時代との調和を図る。
これまでの重く激しいサウンド感から
浮遊した暗さを散りばめた「ポップス」。
確実に新鮮さを取り込み進化しています。
パラモアは、変わってしまったと嘆く人もいますが、
スタイル(核)となる部分は、
ずっと持ち続けているそう感じます。
3.名盤と言える理由


非常に聴きやすくバリエーションが豊かで、聴いていてハズレがないアルバムです!
パラモアらしくないという意見もあるそうですが、新たな可能性が広がって個人的には大好きです!
ヴォーカルの”ヘイリー・ウィリアムス”のバックグラウンドを知ると、さらにこのアルバムを楽しめると思います。
個人的には、レディオヘッドのトム・ヨークに通ずるものを感じます。
このアルバム、日本ではあまり有名ではないと思います。
有名でなくても良いのは良い!
路地裏にあるケーキ屋さんでケーキを買ったら美味しかった!
そんな感覚にしてくれるアルバムです。
皆さんも是非聴いてみてください!
純粋に次の作品はどんな何だろうと期待が止まりません。
まとめ
- 今までのパラモアとは違った路線のアルバム。
- ヴォーカルの幅広さ、曲の幅広さは必聴。
- キャッチーで聴きやすく、ハズレがないアルバム!
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