「Mr.Children/
深海」(1996)
音楽業界が大絶賛!
心の闇を吐き捨てたアルバム!
音楽講師の「クオリー」が、
ミスチルが好きな人やアーティストを目指す全ての人に
是非聴いて欲しい「名盤アルバム」を
解説します。
そもそも名盤とは・・・
名盤というものは、
良質なアルバム作品の事。
名盤を聴くことで感性も養われます。
感性と名盤については、「感性の磨き方」を読んでみてください!
今回紹介するのは、
「Mr.Children/
深海」(1996)
まずは簡単に、
アーティスト紹介しておきます。
アーティスト紹介
Mr.Children
◎1989年結成。1992年デビュー。
◎vo.桜井和寿を中心とした4人組同級生バンド。
◎洋楽の影響を存分に感じる。
通算5枚目のオリジナルアルバム。
◎「Tomorrow never knows」や「しるし」等の数多くの名曲リリース
アルバム紹介
下記の3つのポイントに絞って解説します。
- アルバムの特徴とジャンル
- 歌の魅力
- 聴いた感想
- 個人的に好きな理由
1.アルバムの特徴とジャンル
1996年発売、5枚目のアルバム。
前作『Atomic Heart』まで聴きやすいポップス調の楽曲が多かったです。
このアルバムは、一言で言うなら
桜井さんの心の闇を投影した
アルバム
光と影の対比!
シングルの「花 -Mémento-Mori-」は聴いたことがある人も多いと思います。
このアルバムのPVが撮影されたのは、この花だけだそうです。
この事からシングル曲だけにこだわるのではなく、アルバム曲にも重きを置いているように思います。
このアルバムは、コンセプトアルバムというのも特徴です。
コンセプトアルバムとは、アルバム1枚通してストーリー性を持たせているというアルバムのことです。
「深海」をモチーフにどのようなストーリーがあるのか考えるだけでも楽しめますね!
ストーリー性がある!
また、「深海」制作時は桜井さんは、いつも「死にたい、死にたい」と思っていたとも語っているようです。
正真正銘の「闇」ですね。
「売れなったら大衆が悪い」と考えていたそうでこれまでの大衆向けポップスというより自分の感情に正直に向き合い、それを純粋に音にしたようなアルバム。
そういう意味では、桜井さんの「感情」や「思考」が一番突出している楽曲たちではないでしょうか。
そんな理由もあってか音楽番組「関ジャム」でいろんなアーティストに好きなアルバムを挙げてもらう企画でこのアルバムがかなりの頻度で選ばれていました。
音楽業界の人々にも選ばられるアルバムです!
2.歌声の魅力
このアルバムがというわけではありませんが、桜井さんのボーカルスタイルはしばし「エルヴィス・コステロ」に似ているといわれています。
Elvis Costello/Alison
ご本人も公言しているため意識はどこかしらしているようですね。
低中音域のザラザラしたような声、鼻にかかる声も桜井さんのボーカルスタイルの特徴だと思います。
確かに似てる気がする!
エルヴィス・コステロの服装をまねしてPVを撮影しているくらい影響を受けているようです。
それについてエルヴィス・コステロ本人から映像コメントをもらっています。
憧れの人からコメントをもらえるなんて羨ましいですね!
ザラザラした声に感情が乗っていて、
特にこのアルバムとのこの声は凄くマッチしていると思います。
揺らぐように歌ったり、か細く歌ったりと感情の起伏をボーカルでも表しています。
興味がある人は、歌い方にも是非注目してみてください。
3.聴いた感想
一番最初聴いた感想は、「暗いアルバム」だなあと感じました。
洋楽っぽいけどシングルで使用されている曲も少ない。
シングル曲は良いけど全体的にパッとしない印象なのかなと浅はかながら感じていました。
皆さんも同じようなこと思われませんでしたでしょうか?
普段洋楽に触れない人は、特にこのアルバムだけは聴けないという人もいます。
それ位今までと違う雰囲気のアルバム!
でも、何回か聴いていくうちにガラッと印象が変わりました。
曲の繋がりがわかってきだすともうどっぷりハマっていました。
桜井さんの歌詞の世界観とワードチョイス、メロディセンスただただ羨ましいです!
暗さだけではなく、聴きやすいポップなメロディの曲も収録されています。
「Mirror」、「花 -Mémento-Mori-」等は、人気曲ではないでしょうか。
割と有名な曲以外は、暗い歌詞が多かったりしますが、すべて暗いというわけではなくバランスが取れている印象に感じました。
アルバムが好きな人や少し遠ざけていた人も是非もう一度聴いてみると違う発見があるかもしれません。
4.個人的に好きな理由
洋楽のようなメロディ、洋楽のようなアレンジで邦楽好きだけではなく、洋楽好きにも突き刺さるアルバム。後にも先にもミスチルでこんなに洋楽っぽいアルバムはないでしょう。
桜井さんが楽曲制作過程でもうすでにアレンジまで考えていたんでしプロデューサーの小林武史さんのアレンジとの相乗効果はもう芸術ですね!
名コンビですね!
個人的には、「ゆりかごのある丘から」が好きで何回も聴いてしまいます。
この楽曲のアレンジも洋楽から影響を受けてそうです。
本人の公言は確認できていないのであくまでも考察ですが、
Pink Floyd/Us And Them(1973)
から影響を受けていると思います。
イントロの徐々に音が大きくなるところやサックスが入っているところなど似ていますよね!
インディーズのころの音源がを聴いたことがありますが、エレキギターでジャランと弾いていてロックバンドのシンプルなアレンジでした。
インディーズの頃の原型も好きですが、心の闇の沼にハマっていくようなこのサウンドは、ほんとにあっぱれだなと思います。
個人的には、
3.「手紙」↓
4.「ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~」↓
5.「Mirror」
甘い恋愛模様→生々しい男女問題→甘い恋愛模様
というように両極端の感情に対比が効果的に使われ感情の起伏を曲順で表現されているあたりとか!
この流れ最高~!
「Making Songs」からの「名もなき詩」の間はロックな感じとか全曲通して大好きです!
まだまだありますがきりがないのでこの辺でやめておきます笑!
このアルバムは、昨今のサブスクで聴く聴き方では得られない楽しみ方があります。
是非アルバム1枚を通して聴いてみてください。
まとめ
- 洋楽のようなメロディとサウンド
- 桜井さんのボーカルスタイルにも注目
- 落ち込んでるときに聴くと沼ってしまうアルバム
- アルバム通して聴くのがおすすめ
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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